海外移住者が一時帰国する際に気になることの一つに、日本滞在中の医療保険をどうするか?という問題があると思います。
期間限定で滞在されている方、また企業から派遣されていて駐在している方は別として、長期で移住している方のほとんどは住民票を抜き「海外転出」として手続きを済ましているため、日本で無保険状態なのではないでしょうか。国保に加入するためには住民票を置かねばならず、イコール各種税金、保険が発生し場合によってはコストがかさむ為、私は海外転出届をしています。
帰国時に一時的に転入届をし、国保に加入するということもできるにはできるようですが、自治体によっては短期間の転入出は問題視するところもあり、また、転入届をする=国民年金、国保、住民税が発生することになり、あとあとの処理が大変面倒。
たかだか数週間(もしくは数日?)の為に役所を往復したりするのもどうかなと考えものでした。
前回の一時国の際、出発前のバタバタでポーランドの保険会社で手続きが出来ないまま日本に帰国することに…。そして不幸なことに、ポーランドで引いていた風邪が悪化して気管支炎(というか喘息?)のような症状まで出始め、咳止めシロップだけでは手が付けられない状態に。とはいえ、日本の自費診療は目玉が飛び出るほど高くなりそうだし、ああどうしよう…、と言っている間にどんどん具合が悪くなる体(苦笑)。
出発後でも加入できる旅行保険があるのだろうか?と不安になりましたが、それがポーランドでも日本でもありました!
ポーランドの保険会社の費用が2割ほど安かったのですが、医療費返還を申請する際に各種書類を翻訳する必要が出てきたりと、自分一人では処理できない匂いがぷんぷん…日本語での手続きのほうが残務処理が簡単に出来そうです。
というわけで、今回は居住地を出発後でも日本国内での旅行保険が申請できる、損保ジャパン日本興亜の「訪日旅行保険」を紹介したいと思います。
「訪日旅行保険」は、以下のような方が申請できます。
・日本滞在期間が30日以下
30日間以下の一時帰国(訪日)時に加入可能な保険
基本的に「訪日旅行保険」は来日する外国人旅行客向けの旅行保険ですが、海外に在住しており、日本の滞在が1カ月以内である一時帰国者の場合でも加入は可能です。長期にわたる一時帰国時には利用できませんが、短期であれば30日間以内の場合も多いはず。そのような時にはこの保険が役立ちそうです。
日本に到着後に申請が可能
出発前に事前申込することは出来ず、あくまでも日本に到着して以降加入申請することができます。保険適用期間は申請時間の6時間後~出発時まで。適用日数により保険金額が変わります。

最低10日間で2900円はかなり安いのではないでしょうか?
軽症の病気やケガ程度であれば十分な補償かと。
また提携医療機関ではキャッシュレス診療も出来るため、万が一医療費が高くついてしまった場合でも安心ですね。
(とはいえ、田舎ではその提携医療機関も限られそうで、使い勝手の良さについては?かもしれませんが(苦笑))
結局自由診療で済ませてしまった私…
ここまで調べたのですが、結局今回の帰国時は自由診療で済ませてしまった私…。
理由として
①当該疾患が日本に来てから発生したわけではないため
→万が一、日本への到着前から症状があった場合は、治療目的の訪日を疑われ保険金が払われない恐れも
②自由診療が意外と安かった
親切なかかりつけ医の先生により、安いジェネリック薬でなるべく少ない投与日数で効果が出そうなものを厳選して処方してもらい、かかった診療代は薬代込みで4000円程度。結果、保険に加入するよりい早くて迅速に事が解決してしまいました。
「お金がかかるから医者に行けないよぅ」と悩んで苦しんでいた数日が馬鹿のよう。
とっとと医者に行くべきでした(反省)。
出発前に旅行保険に加入するに越したことはありません
私の場合、たまたま費用も掛からず回復できたからいいものの、実感したのは「そうはいっても出発前にちゃんと医療保険に加入すべきだった」ということ。当たり前ですが…
特に母国とはいえ、日本では無保険なので、居住地以外の外国に行くときはちゃんと保険に加入する、というのはデフォルトとして忘れてはいけないことだ、と改めて勉強しなおしました。
万が一同じような境遇の方がいらっしゃいましたら、訪日旅行保険も一つの案としてお役に立つのではないかと思います。
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