EUサマータイム廃止へ

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夏時間が始まると急に一日が長くなり、突如人々が活動的になり、冬時間が始まると急に日が短くなって欝な気分が増長する「サマータイム」ですが、どうやらEU全体で足並みをそろえて廃止しようとする動きが出ていたようです。

欧州委員会、サマータイムの廃止提案へ(日本経済新聞 2018.8.31)

夏時間、EU市民が「ノー」=日本の導入議論に逆風(時事通信 2018.9.1)

サマータイム存続の是非をEU市民に問うと……84%が廃止希望だった(2018年9月9日 Newsweek日本版)

そして、本日、2019年9月12日、EU議会にサマータイム廃止の法案がEU議会と加盟国に提示されました。

夏時間、来年廃止へ 欧州委・法案提示(2018年9月12日 毎日新聞)

今後、標準時間の設定は加盟国の決定に委ねるとのことです。現制度の運用は来年3月までとし、以後各国が決めた標準時間が適用されます。

discontinuing seasonal changes of time and repealing Directive 2000/84/EC

サマータイムとは

1年のうち、日照時間が長い夏を中心とした時期の昼の時間を有効活用することを目的に、標準時間を1時間早くする制度のことを指します。ヨーロッパでは、3月の最終日曜日に夏時間(サマータイム、標準時間を1時間早める)が始まり、10月の最終日曜日に冬時間へ移行(標準時間を1時間遅くする)する運用が行われています。

ヨーロッパでは1970年代から導入が始まり、ポーランドでは1977年から運用が開始されている制度です。

EU議会でもサマータイム見直しの動きが

昨年からポーランド議会でも「サマータイム廃止を」との議論がなされていましたが、一国だけで変更しても大して意味がないからか、その後大きな議論にはならずに立ち消えていたのかと思っていたのですが、いつの間にかEU議会でもその議論が始まっておりました。

8月にはEU市民を対象にサマータイム廃止の有無を問うインターネット世論調査が行われていたようです。「格好のブログネタになるのに、なんで教えてくれなかったんだー!」とポーランド人パートナーについつい文句を言ってしまいました…回答してみたかったのに。(本人はあまり興味がなく、あ、そういえばそんなのあったわ、程度の熱量)

世論調査詳細はこちら 

世論調査結果はこちら 

世論調査の結果ではポーランドとフィンランドでサマータイム反対率が高いようです。冬が厳しい国ほど、夏時間から冬時間に変わった時の格差に悩まされているのかもしれません。また、北欧は基本的に夏季期間も日照時間が短いため、サマータイムを導入するメリットが感じられず反対が多いそうです。また、サマータイムによる否定的な経験をしている人々の回答からもそれを見て取れます。

出典:PUBLIC CONSULTATION ON EU SUMMERTIME ARRANGEMENTS
REPORT OF RESULTS

但し、サマータイム制度廃止後の時間帯を「1年を通して夏時間継続」か「1年を通して冬時間継続」か、どちらを好むかに関する質問への回答は、ポーランドは「夏時間」が多数、フィンランドは「冬時間」が多数となる結果になりました。天候が大きくかかわっている回答結果が見て取れます。

サマータイム廃止後の時間制度に関する回答(夏時間継続or冬時間継続) 
出典:PUBLIC CONSULTATION ON EU SUMMERTIME ARRANGEMENTS

今後標準時間の設定は各国に委ねることに

但し、これまでEUでは加盟国全てが統一した時間帯制度に従うように定めていたため、一国のみが異なった制度を運用することは難しかったのですが、新しい法案の施行後は、制度の運用は加盟国に委ねるとの事なので、各国の対応次第で若干面倒なことになりそうです。

個人的にはポーランドでは「1年を通して夏時間継続」がいいですね。日本との時差が7時間と短くなりますし(時差8時間は長すぎる…)、日中の時間をより長く楽しめるので。最終的にどちらの時間が継続になるのか非常に気になるところです。

いずれにしても、運用開始予定は来年3月。あと暫くしたら、またあの憂鬱な冬時間の始まりです…。

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