滞在許可取得までの長い道のり

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ポーランドのみならず、その他EU国でも同じだとは思うのですが…在ポ外国人(非EU国籍)が集まると自然と話題になるのが「滞在許可降りた?」の話題。

今回は自分自身の備忘録的な意味も含め、同じく滞在許可取得まで長い道のりを歩んでいる同志の方々の今後の参考に少しでもなれば、と私自身の滞在許可取得までの道のりをまとめてみました。

ポーランドへの長期滞在にはビザか滞在許可が必要

ポーランドへ入国前にビザを取得してから来る、という方法もあるのですが、留学・就労、観光の用途に限られており、期限は1年。その期間を超えて滞在する予定がある場合は「居住地を管轄する県庁の外国人局へ行き滞在許可を申請すること」と定めています。私のようにポーランド人と婚姻を前提とした渡航の場合、大使館で問い合わせたところ「現地で滞在許可を申請してください」との案内。

またポーランド渡航前にビザ取得が難しい場合でも、日本人はシェンゲン圏内への90日間のノービザ滞在が認められているため、渡航後に滞在許可を申請する人も多くいるようです。

なぜこの滞在許可申請が全外国人を苛つかせているかというと

「滞在許可がいつまでも降りない&役所の手続きが煩雑」

であるため。

ポーランドでは、居住する地域を管轄する県庁もしくは県庁支局へ申請するのですが、各県庁によって対応もシステムも異なる模様です。

故に、この体験記はあくまでも私の居住する地域に限る(多分)事を予めお断りしておきます。

一筋縄ではいかぬ滞在許可取得への道のり

私が滞在許可を申請したのは2017年12月。それまでは学生として滞在許可を貰っていましたが、婚姻を期に配偶者の許可へ変更し、新たに申請しました。
(ちなみに初回に取得した学生の滞在許可も、許可が降りるまでに4ヶ月かかりました。カードを手にした時には1年間の許可期間のほぼ半分は経過済みという…)

学生と配偶者では何が異なるかというと、ズバリ許可される滞在期間。学生の場合は授業料を前納している期間によって滞在許可期間が異なるようで(正規留学の大学生の場合は例外もあると思いますが)、基本最長1年間。方や配偶者の場合、最初の申請で許可されるのは3年間、次回以降に永住許可申請が可能になるとかならないとか。

(というのも、常に制度がコロコロ変わるため、現時点でそう言われていることが3年後果たして同じように運用されているのか、甚だ怪しいと思っているからです。このまま変更がなければありがたいのですが!)

そして滞在許可申請にかかる費用は、都度340zl(約10,000円)+滞在許可カード発行料50zl(約1,530円)と中々に高額。滞在許可期限が都度1年であれば、毎年この費用を支払い続けることになります…。配偶者での許可を得れば、3年に1回の申請で済むためこの申請費用も節約できるというのがメリット。

さて、そんな私の滞在許可取得までの道のりを時系列にまとめてみました。どれだけ時間がかかってイライラしたか(笑)分かっていただけるのではないでしょうか。

滞在許可取得への道のり

2017年12月 
配偶者としての滞在許可申請書類提出 ★1
2018年1月 
県庁訪問日が書面で通達される★2
2018年3月 
県庁を訪問し正式に書類受理★3
2018年4月、5月 
決定遅延の通達(郵送)★4
2018年6月 
決定遅延の通達
国境警察の抜き打ち訪問(本人不在)★5
2018年7月 
決定遅延の通達(4回目)
2018年8月 
滞在許可証決定通知到着(郵送)
決定から2週間後許可証発行申請★6
(県庁訪問して直接書類提出)
2018年9月 
許可証申請から3週間後受理に行くが、カードが県庁に未着のため貰えず★7
2018年9月末 
ついに許可カード取得!

時系列の中の★マークの要所要所で以前と対応が異なる部分があり、申請の度に踊らされてます…
その★マーク部分を噛み砕いて以下でご説明したいかと。

★1 最初の書類提出は「提出」のみで「受理」ではない

私の住む地域の県庁では、以前は申請に行く日をインターネット予約サービスで指定し訪問することになっていましたが、いつの間にやらこのサービスは廃止。
(多くの訪問者が予備の日の予約も何日分も取るため、予約が取れても3ヶ月先、そして取られている予約はドタキャンで来ない人が多く、実質運用失敗だったと思われます)

それに代わり、今回からは書類受付のみを総合受付で行い、後日書類受理の面談日程を郵送で送付するという方法に変わりました。勿論、希望日を確認することもないため、万が一不都合な日がある場合は書類提出時の添え状に「いついつは訪問できません」と記述しておくのがベター。私の場合、申請時点で訪問指定日はひと月以上先であると言われていたため、その後日本へ帰国予定の期間は指定しないようにお願いする一文を加え書面を提出しました。

訪問日のインターネット予約サービス運用以前は、窓口へ行き受付番号をとってひたすら待つ、という酷い状態だったので、番号札を取るために早朝から並び、ただひたすら待つだけの頃よりは改善された…のかもしれません。

(酷いときには受付番号がすべて発行され出直さないといけなかったり、番号は取れても営業時間内に自分の番が来ず、一日が無駄になったという例もありました)

★2 指定された訪問日がなんと2ヶ月以上先

書類を提出してから数週間後に県庁訪問日を指定する書面が届きました。

なんと指定された日時は更に2ヶ月先…もう一度強調したいのですが、この時点で書類は受理されていません。訪問して担当者と面談して初めて書類が受理されるため、まだスタート地点に立てた位の状態。丁度書面を提出してからひと月後に日本への帰国が決まっていたため、その期間をずらして設定して欲しいとお願いした為余計先の日程になった可能性が高いです…とほほ。

ちなみにこの指定された訪問日のひと月前に私が保有していた滞在許可の期限は切れました…。本来であれば書類が受理された時点で、決定が下されるまでの間合法的にポーランドに滞在できることを証明する印がパスポートに押されるのですが、それすらない状態で滞在許可が切れるというなんとも嫌な展開。

幸い、滞在許可が切れる前に日本へ帰国しており、日本とポーランドの2カ国間協定により合法的にプラス90日ポーランド内には滞在できることになっていたので良かったのですが、それが無かったら…はぁ。

日本―ポーランド二国間協定についてはこちら(在ポーランド日本大使館)

★3 ついに県庁で正式受理

指定された日に県庁を訪れ、指定時間の15分前に順番待ちの番号カードを取得します。(これは県庁から指定された手順)待つこと数十分、意外と早く自分の順番が回ってきました。カウンターでパスポートを提出し、更にパスポートの全コピーを提出して原本と相違がないか確認してもらいます。この際に滞在許可証用に使用する顔写真も一緒に提出しました。
提出書面及び添付書類に不備がないかを確認し、問題がないようであればここでやっと受理され、パスポートに「滞在許可申請中」のスタンプが押されます。

…そうなんです。二カ月も前に提出済みの書類はこの間全くチェックされておらず、訪問した時に初めて不備があるかどうかが確認されるのです!つまり、万が一不幸にも書面に不備があったり、添付書類が不足している場合、また県庁を訪問しないといけない等負のループが待ってるわけです…。これを避けるためにもぜひとも万全の態勢で挑まなくてはなりません。

私の場合、幸いにも不備はなく、そのまま審査に回されることになりました。ほっ。
この時点で告げられた所要期間は、早くても三カ月以内。長い、長すぎる…。

★4 最初の遅延通達到着

通常、書類を提出してから所定期日以内(パートナーはひと月と説明しています)に審査結果が出ない場合、書面で申請者に通達することになっているようで、当然のことながら申請してからひと月後に「審査結果はひと月後までお待ちください」との書面が書留で届けられます。

★5 国境警察が我が家にやってきた!

遅延通知も3通目が届けられ「一体いつまで待ち続けるんですか…」と半ば諦め気味になっていた頃、2018年6月末に予告なしに突然国境警察が我が家を訪れました。目的は勿論偽装結婚かどうかを確認するためです。残念ながら私は不在にしていたのですが、対応したパートナー曰く、二人一組の警察官がやってきて「この家に日本人が住んでいる証拠を見せてください」といくつか質問していったのだとか。
待っていたとばかりに、我が家のポーランド人はバスルームへ案内し

パートナー
日本の歯ブラシ見たことありますか?歯ブラシヘッドがおかしいくらいに小さくて、子供用よりも小さいんですよーーーwww

意気揚々と説明すると、国境警察のお兄さんたちも興味津々に「ほほぅ。これはこれは」と見入っていたとか(笑)。まさかの歯ブラシで無事日本人配偶者が一緒に住んでいると証明することに成功したパートナーなのでした…。

国境警察曰く、彼らは県庁から依頼を受けてから直に訪問に来たそうで、ここまで到達するのに書類が受理されたから3カ月以上も経っています。本当に時間かかりすぎ…!国境警察は訪問結果を県庁へ報告し、特に治安上の問題等見つからなければ手続きが進むだろうと言って我が家を後にしました。

★6 更なる遅延通達

国境警察が来たので許可が下りる日も近い!と淡い期待を抱いていたのですが、人生そう簡単にはいきません。更なる「決定遅延通知」が届いてしまいました(苦笑)。いつまで待てば許可が下りるのか、段々と自信がなくなってきます。

★7 ついに許可が下りる!が、カード未着のトラブル…

そして8月上旬、なんと県庁から直々に電話がかかってきて、滞在許可下りた旨のご報告をいただきました。書面での通知は電話が来てから1週間後に自宅に書留で到着。この決定通知を受けてから、さらに50zlを別途で支払い滞在許可カードを申請しなくてはなりません。何故カードの発行まで一通り包括して対応してくれないのか、本当に謎なのですが、まだ一仕事残っているわけです。

カード発行料は銀行振り込みか県庁の会計で支払いをし、支払った旨を証明する書面(銀行振り込みなら振り込み証明)を持って県庁の総合受付へ提出をします。この際、念のため滞在許可カード発行申請をする旨記載した添え状を付け、本人保管分の複本に受理印を押して貰うことを忘れずに。(これはポーランド人パートナーのアドバイス、万が一問題が発生した際に問い合わせしやすくするため)

来るたびに「もう二度と来たくない」と思う県庁…

カードは2,3週間後には到着すると言われましたが、大事を取って3週間後に受理に行きました。カード受理の際にも番号カードを取って待つ必要があります。今回は意外と早く順番が回ってきて、待つこと2時間(それでも2時間…)で呼ばれてカウンターへ。

が、なんと県庁にカードが到着していないと言われました…。2時間も待ってんのに!
そもそも3週間後には確実に到着していると言われて来ていること、再度県庁を訪問しなくてはいけないこと(=再度番号カードを取って何時間も待つ…)は矛盾していること、私自身は県庁から遠い街に住んでいるため、またわざわざ県庁へ来なくてはいけない点をクレームすると、「他の県ではインターネットで申請者が進行状況を確認できたりするんだけど、うちじゃそれがなくてね…申し訳ないわね」と、次回訪問時は番号カードを取得せずに直接カウンターへ行けばカード受理ができる旨記載したメモを準備してくれました。

日本だったらこのグズグズ対応は「あり得ない!」とイライラMAXになるところですが、最近なんとかポーランド慣れしてきた為「わー、待たずにカードもらえるなんてラッキー!」と思ってしまうようになってしまったんですね(笑)。このような特別待遇そう滅多にあるわけではないので(笑)。

そして10日後再度訪問し、やっと手に入れた滞在許可カードはこのようなものです。(実際には取得者の個人情報が印刷され、カード自体に指紋が登録されます)。このために9カ月以上待ったのか…ストレスの日々よ、サラバ。

出典:http://www.migrant.info.pl/residence-card.html

滞在許可カードがないと何が不便なのか

滞在許可カード申請期間中にノービザ滞在期間が満了した場合、シェンゲン内の国への移動が認められません。私はチェコ国境に近い場所に住んでいるのと、パートナーの仕事の関係で度々他国(シェンゲン圏内)も移動することがあったため、これは本当にストレスでした。ポーランドにしかいれない訳ですから、移動に制限が加わり大そう不便でした…
(実際には移動できますが、旅先で警察にパスポートの提示を求められたらオーバーステイとみなされますので危険)

シェンゲン外へは移動できますが、他のシェンゲン国を経由するとオーバーステイ扱いされる可能性があるため、ポーランドから直接シェンゲン外へ行くフライトを選択しないといけず、海外渡航時に選択肢が狭まります。例えば、ルフトハンザ航空を利用してドイツの空港からシェンゲン外へ出国するなどはNG。使える航空会社は、ポーランド国内の空港からシェンゲン圏外へ直行便がある航空会社のみ…

とにかくヨーロッパに住んでいて、ポーランド以外のシェンゲン国へ移動するな、と言うのも結構大変な訳です。非現実的!

結論:滞在許可申請は早くするのに越したことはない

自分の苦労話が長くなってしまいましたが(笑)、周囲の話を聞いても、滞在許可が下りるまで早くて半年、長くて10カ月程度(!)もかかる人が大部分です。1年ごとに滞在許可を申請している人の場合、許可が下りたらすぐに次の許可申請をしなければならないという申請地獄…本当にひどいです。近年増えているウクライナからの出稼ぎの人々の対応で役所もパンク状態というのが彼らの弁ですが、別件で偶然問い合わせをしたことがある近隣国のハンガリーでは3カ月程度で許可が下りる、と在ブダペスト日本大使館領事部が言っていましたので、ポーランド結構酷いのかもしれません(苦笑)。

今後滞在許可申請をする必要がある方、更新する必要がある方、早すぎて困ることはないと思いますので、手続きはお早めに!!

そして滞在許可はすぐには下りない、という心の準備も忘れずに。

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