日本人が勘違い(?)しているかもしれない実際のポーランド

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ポーランドで生活するようになってから、日本のインターネットやマスコミでこれまで目や耳にしてきたポーランドに関する情報やイメージが全く覆されることもしばしばです。

実際に現地で生活しながら、「あれ?実際は違のかな?」と感じたいくつかのトピックについてご紹介したいと思います。

実はボレスワビエツ陶器はポーランド人に不人気

出典:KERSEN(https://www.kersen.jp/SHOP/18083/25383/list.html)

これはかなり多くのポーランド人に言われたことなので、事実であると確信しています。

ポーランド人にはボレスワビエツ陶器がそこまで人気ではない

という事実…。

東アジアではポーランドと言えばボレスワビエツ陶器というイメージがあるくらい、女性を中心に非常に人気でお土産としても喜ばれていますが、その話をすると、ほとんどのポーランド人に「冗談だよね?」と反応されます。

彼らにとっては「重い」「使いづらい」「デザインが田舎っぽい」というイメージが強いようで、年配の方の家庭を除いてボレスワビエツ陶器を日常使いしている人を見たことがありません。

私自身は例に漏れずボレスワビエツ陶器好きの日本人であるため、本心は「沢山コレクションしたい!」と思っているのですが、家人に気を使い全く購入できていません。いや、気にせずに勝手に買って勝手に使えばいいという話なのですが、誰かと生活するというのはいろいろ気を使うことが多くて大変ですね。今ではもうどうでもいいか、と思うように。それでも購入欲が湧くことは度々ありますので、帰国時のお土産として友達に喜んでもらうために買うだけに留めています…。

逆にポーランド人がよく使っている食器は何か、というと、下の写真のような洋食器が多いように思います。特にティーカップなどは繊細な形のちょっとノーブル(?)なデザインのものが主流。これはこれで素敵ですが、私の生活にはちょっと上品すぎてピッタリしないので触手が動きません。ポーランドの家庭では、ほぼどこでもセットで揃えているのではないでしょうか。

これはとてもシンプルですが、柄の入ったデザインも好まれています

日本のマスコミが言っているほど親日ではない

そういえば、私もポーランドに移住する前に少しでもポーランドの情報を仕入れようと思いインターネットで検索したところ「ポーランドは親日である」という情報が多く目につきました。

ポーランド戦災孤児を日本が受け入れて手厚く保護した歴史がある、ワルシャワ大学の日本語学科はポーランドでも1,2を争う競争率の高さである、等々…

実際にポーランドに生活してみて、それらを耳にするかというと、未だかつて一度もポーランド人からこれらエピソードを紹介されたことはありません。というか、ほとんどのポーランド人が多分知りません。(日本によっぽど興味関心がある人は知っているのかもしれませんが、普通のポーランド人は「へぇ、そんな過去があったんだ」「ワルシャワ大学の倍率の高さは日本語学科に限らないけどね」といった反応で、むしろ私から聞いて初めて知る人がほとんどでした。

では、実際にポーランドは親日なのかどうかについて。

私が感じている限りでは、それほど親日でもない、と思います。
かといって、日本が嫌いでもなく。

あえて表現するなら「日本に興味はある」「日本は先進国として憧れる国」「東洋の技術の最高峰、日本」というポジティブないイメージを持っている人が多い、程度でしょうか。このようなイメージを持っているからと言って親日であるとは言い切れないので、日本に対しては他のアジア諸国よりも興味関心を持っている人が多く、好意的な考えが多い、と言うようにしています。

ただ、日本人が想像している以上に日本に関連したイベントがポーランド国内各地で頻繁に行われていますし、日本語学習者が意外と多いので、日本人がポーランドに対して抱いてる関心とは比較ができないくらい、非常に多くの人が日本に関心を持っていてくれているのは肌で感じます。

若い世代にはアニメや漫画などから日本に興味を持つ人が多く、中高年の世代だと、高度経済成長期の日本のイメージがいまだに強いようで、まだ日本に行ったことないポーランド人は日本は技術の最先端を行っていると信じている人もかなり多くいます。

が、我が家のポーランド人のように、実際に日本に行ってみて、色々な技術サービスがポーランドのほうがむしろ便利なのでは…と気づいて、日本はもはや世界の最先端ではない、と悟ってしまうが多いことも事実です(笑)。

社会主義時代はとっくに終わっています

いえ、未だにいらっしゃるんです。ポーランドに住んでいるというと「社会主義で苦労するでしょ?」とおっしゃられる方…(笑)念のためおさらいしておくと、社会主義体制は1989年に終焉を迎え、2004年にはEUにも正式に加盟しています。

社会主義時代の配給生活を若い世代に伝えるため(?)に、「KOLEIKA(行列)」というゲームが発売されているほどです。

ポーランドもかなり右傾化が進んでいる

日本のメディアでどれだけ取り上げられているのかは謎ですが、ポーランドの現政権もいわゆる右派政権で、PIS(法と正義)という政党が2016年に政権を掌握。以後、民主主義とは逆行する様々な政策を推し進めており、EUからは「ポーランド政権が民主主義に反する動きをやめない限り、今後のEU予算の配分を減らす」との警告を受けるほどに事態はかなり深刻です。

旅先で知り合ったオーストリア人女性(ポーランド人と同じで議論が好き)からも「うちの国も酷いけど、ポーランド、一体全体どうしちゃったの?」と初対面にもかかわらず開口一番言われてしまうほど、他国(特にEU内)からも疑問視されているのが現政権…。

移民問題等からヨーロッパ各国では右派の政党が支持を集め始めており、選挙があるたびに支持率の変動にはかなり注目が集まってます。ポーランドもこのままPIS政権が続くとは到底思えないのですが、とはいえ蓋を開けてみないと分からないのが選挙。ポーランドの有権者が最善ではなくとも最悪の結果を避ける決断をしてほしいと思っています。

言われているほどカソリック信者が多くない

私のパートナー及びその家族もほぼ無宗教(妹のみがカソリックですが、彼女も毎週末教会に行くわけではないので中程度の熱心さ?かと)、周囲の友人もほぼ無宗教という私の環境。統計上の情報では、ポーランド国民の90%がカソリックであると言われていますが、本当にそうなのだろうか?と疑わしく思うほど私の周囲にはカソリック信者がいません。

勿論かなり多くの人々がカソリックを信じていることは確かです。ただ、疑わしいのは90%もいるのかどうか、ということ。統計上の数字は、幼児洗礼を受けたポーランド人の数を基に集計されているそうですが、多くのポーランド人が文化的な儀式として幼児洗礼を受けていますが、その後きちんとした信仰を持って生きているかというと、話は別です。子供のころは親に連れられて何の考えもなく教会に通っていた人も、成長するにつれて教会から足が遠のき全く通わなくなった人もいますし、宗教自体が信じられなくなって信仰を持たない人も実は結構います。

私のパートナーのお母さんはかつては熱心なカソリック信者で、週末には必ず礼拝に出席し、教会の教えに従っていたそうなのですが、ある日を境に急に信仰を捨てて無宗教になってしまったのだとか。というのも、度重なる教会のスキャンダル、カソリックの問題等を週刊誌(笑)で目にしてから「もう信じなくてもいい」と思ったからだそうで。家族ではお母さん以外に信仰に熱心な人がいなかったため、自然と無宗教の家庭になっていったそうです。これはあくまでも一例ですが。

また、農村部に比べ都市部では教会に通う人々の数が少ないともいわれています。ポーランド農村地帯(特に東部地域)を週末にドライブすると分かりますが、農村部では教会渋滞が起きるほど、週末のミサの時間帯は教会へ行く人たちの車で周囲の道路が埋められていて驚きます。都市部ではあまり見られない光景なので、地域差を感じますね。

住んでみないと分からないことも多い

以上のことは、あくまでも私が生活しながら感じたことの一例であるため、当然「そんなことは前から分かっていたから特に驚きはない」という方もいらっしゃることでしょう。私自身はあまり多くを知らないまま、割とステレオタイプのイメージでポーランドに住み始めたため、当初想像していたことよりも(ポジティブな意味で)違う事実が沢山あり結構驚いたものでした。
短期間の滞在だけでは見えてこない事象が、長期間の生活ではかなり見えてくるようになり面白いですね。

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