隠れた名城 Moszna Zamek(モシュナ城)

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ポーランドに有名なお城は数多くありますが、今回は日本人にはあまり馴染みのないと思われるお城「Moszna Zamek (モシュナ城)」を紹介したいと思います。

Moszna Zamekへのアクセス

オポーレ県モシュナ村に位置しており、県庁所在地のオポーレからは車で40分弱。公共交通機関はあまりなく、近郊の都市まで電車で移動し、その後バスかタクシーを利用するしかないようです。公式ホームページにも車でのアクセス情報しか掲載されておらず、個人で行くにはオポーレ駅からタクシーが確実かもしれません。ざっくりと調べてみたところ、100zl~140zl程度でタクシー移動が可能なようなので、グループ旅行にはいいかもしれません。

直行バスはオポーレ駅から1日3便、arriva社が運行しています。9:00、11:00、15:20発で、所要時間は約1時間、料金は11.90zl(2018年1月現在)とお得です。時間の選択肢は少ないですが、お得に旅をしたい方にはお勧めです。

モシュナ城からオポーレへのバスは、6:15、7:15、8:15、13:00、14:00の5便(2018年1月現在)となっています。時刻は定期的に変更されるので、下記にて紹介している時刻表検索サイトにて、ご旅行前に是非検索しなおすことをお勧めします。

オポーレ駅⇔モシュナ城のバス時刻表の検索サイト

arriva社公式ホームページ(英語)
公共交通総合検索サイト e-podroznik.pl(英語) オススメ!

広大な敷地と豪華なモシュナ城

百聞は一見に如かず。ドローンでモシュナ城を撮影した映像がありましたので是非ご覧になってください!
映像で分かるように、モシュナ城は広大な敷地に囲まれており、お城に滞在する予定がなくても公園でただゆったりと椅子に座りながらお城を眺め、のんびりと過ごすのも最高に贅沢だと思います。

元々はドイツ貴族のお屋敷だった

モシュナ城は17世紀にドイツ人貴族によって建設された建物で、この城があるMoszna村は元々ドイツ領だった場所でもあり、今でもジャーマンマイノリティーの人々が多い地域です。村にある標識もドイツ語とポーランド語両方で表示されています。また、この近隣にルーツを持つドイツ人観光客も多く訪れる場所のようで、ハイシーズンとなる夏には、お城の駐車場がドイツナンバーばかりという光景も目にします。

複数の建築様式多が融合した珍しい城

元々はバロック様式で建設されたお城ですが、1896年4月に火事によって一部を焼失し、同年にオリジナルの様式で復元。その際に増築工事も行われ、東側のネオゴシック様式の建物は1900年に、西側のネオルネッサンス様式の建物部分は1912年から1914年にかけて建築されました。そのため、建物全体で複数の建築様式を同時に併せ持つという、とても珍しい建築物になりました。

ゴシック・リヴァイヴァル建築(Gothic Revival Architecture)とは18世紀後半から19世紀にかけて興ったゴシック建築の復興運動である。ネオ・ゴシック建築(Neo Gothic Architecture)とも呼ばれる。イギリスを発祥とし、18世紀後半にはフランス、ドイツに、その後イタリア、ロシア、アメリカに広がった。グリーク・リヴァイヴァルに代表される古典主義建築と鋭い対立を見せた。通常、ゴシック建築の伝統を無批判に墨守し、ロココ庭園において奇怪な建築を生み出した17世紀から18世紀頃のゴシック・サヴァイヴァル建築とは一線を画す。
(出典:Wikipedia)

ネオルネッサンス建築(Neo-Renaissance)は、ルネッサンス・リバイバル建築(Renaissance Revival)とも呼ばれていて、19世紀前半からヨーロッパで始まり、日本を含む世界へ波及した建築様式で、ずっと以前のルネサンス建築に基づきながら当時の荘厳さや各地の新しい建築方式を織り交ぜたもの。(出典:Wikipedia)


お城の名前はなんだかちょっとアレな感じ…

なんとこの地名の「モシュナ」、男性性器の俗語を意味するポーランドなのだとか。ポーランド人はこの地名を耳にすると思わず笑ってしまうのだそうです。すごい名前をつけたものだなぁ…と驚いてしまいますが、ポーランドには色々面白い意味を持った名前が存在しますので、ここでは「あるある」なのかもしれません。あまり大きい声で「モシュナ、モシュナ」言っていると、変な目で見られてしまうかもしれませんね(笑)。

第二次世界大戦後のモシュナ城

第二次世界大戦後、モシュナ城はソビエトの赤軍に占領され、その豪華な内装やインテリアの多くが破壊され、燃やされたといわれています。また、城に飾られていた多くの芸術品も戦後の混乱の中、盗難もしくは破壊されており、現在の姿はその後復元されたものが多いとのことです。

1866年から1945年までは、領主であったTiele-Winckler家が居住していましたが、戦後一家がドイツに追われた後は特定の所有者を持たず、1972年までは養老院として、またその後は精神病患者の療養施設として使われていたそうです。お城が病院として使われていたなんて、日本人からしたら「なんて贅沢!」と感嘆のため息を漏らしてしまいますが、ポーランドでは戦後に所有者を失った多くの宮殿やお城がこういった公共施設(主に療養施設や孤児院として利用)として使われていたため、ポーランド人からしたら「昔はそうだったよね」程度のことのようです。それにしてもなんとも贅沢です。

療養施設が近隣に場を移してからは一般にも開放されるようになり、現在では古城ホテルとして、また公園としても多くの観光客を集める人気スポットとなり現在に至ります。

お手ごろな価格でお城に泊まれる!

モシュナ城は古城ホテルとしても利用できるのですが、その価格は意外なほどリーズナブル。オフシーズンには「2泊分の宿泊料で3泊」といったキャンペーンも行われており、驚くほど安く滞在できるのも魅力です。古城でこの価格。なんだかこっちが申し訳ない気持ちになってしまいます(笑)。

2017年12月現在の宿泊料金表
(サウナ・ジム利用料、朝食含む)

<料金表(日本語ver)>

宿泊タイプ 料金
アパートメント 5名利用 650zl / 1泊
アパートメント 2名利用 350zl / 1泊
アパートメント 1名利用 240zl / 1泊
デラックスルーム 2名利用 250zl / 1泊
デラックスルーム 1名利用 170zl / 1泊
デラックスルーム(スタジオタイプ)4名利用 400zl / 1泊
シングルルーム  1名利用 100zl / 1泊
ミニスタンダード 2名利用(バス共用) 150zl / 1泊
ミニスタンダード 1名利用(バス共用) 90zl / 1泊
ツーリストルーム     60zl / 一人当たり1泊
エキストラベッド 80zl / 1泊

私は以前アパートメントタイプ(2名利用)に宿泊したことがあるのですが、朝食込み二人で1万円を切る価格にも関わらず、スイートルームですか?!と思うほどの大きい部屋、テルマエロマエに出てきそうな大きなバスルーム、広すぎる居間にただただ驚き、身の置き場がわからず部屋の隅っこにソファーを移動して過ごした思い出があります(笑)。

私が実際に宿泊した部屋(デラックスルーム2名利用)の居間。左奥に見えるのがベッドルームです。豪華&広すぎ!!
(写真をクリックするとホテルのHPで詳細が確認できます)
出典:http://www.moszna-zamek.pl/index.php/o-zamku/oferta-noclegowa/pokoje/item/6-apartament-2os

宿泊者はお城見学ツアーに無料で参加できる

モシュナ城は本来敷地内に入るには入場料を徴収していますが、ホテルの宿泊者は無料で入場することができるうえ、1日数回開催されている城見学ツアーにも無料で参加することができます。残念ながらこのツアーはポーランド語(もしかしたらドイツ語も?)のみですが、豪華な城の内部を見て回るだけでも一見の価値あり。もし宿泊される機会があれば、お城ツアーにも参加してみてください。

レストラン横のサロン

ゴージャスな天井!

ホテルなのにお手頃価格のレストラン

ホテルで食事となるとお高くつくんじゃないかと心配になるかと思います(私だけ?)。が、モシュナ城のレストランは比較的料金的な価格で、メインディッシュも30zl程度から選べますし、スープも10zl~15zlの価格帯でしたので、ちょっとしたランチを楽しむのにもお財布にやさしい料金設定です。レストランの内装もとても素敵なので、そこで時間を過ごすだけでも贅沢な気分になれるのではないでしょうか。

白を基調としたエレガントな内装。本当にお城にいる気分になります!
(本当にお城なんですが)

モシュナ城が日本人にマイナーなのは何故か

ポーランド人の中ではそこそこ有名(らしい)このお城。あるサイトの「ポーランド国内の城10選」にも選ばれているほど。では何故日本の旅行者にはあまり知られていないのでしょうか?それには以下の理由が挙げられると思います。

Moszna Zamekがマイナーな理由(個人的見解)

①公共の交通機関が不便
②主要な観光地(ブロツワフ、クラクフ、アウシュビッツ強制収容所等)から微妙に遠い
③歴史的ダイナミズムに欠ける

交通の便については、現地の地理に明るくない人には大きなマイナス要素になるかもしれません。また、ポーランド各地を旅行している人でも、主要観光地と合わせて観光をしたいときにモシュナ城を組み入れるとプラス数日の余裕が必要となり、基本的に滞在期間が短い日本人の足が遠のいてしまっているのかもしれません。もしくは、ただ単に致命的に知名度が低いのか…。
これだけ素敵なお城なので、ご興味を持たれた方がいらっしゃれば是非訪れてほしいと思います!私は数回訪れていますが、未だ日本人はおろかアジア人を見たこともありません…。

旅行業界も注目し始めてる?!

この記事を書きながらネットを検索していたところ、旅行ガイド大手の「るるぶ」さんが現在取材をしているとのブログポストを発見!なんと、日本の旅行ガイドに紹介される日が…ついに…!知名度の向上を期待します!!本誌でどんな紹介がされるのかとても楽しみです♪

せかたび 「るるぶ」「ララチッタ」「タビトモ」編集部が発信する「世界を旅する」サイト チェック!

知名度が低い今が狙い目?

ポーランドの古城ホテルは随分前から注目されてきていますが、地方にもまだまだ沢山本当に素敵な宮殿、古城ホテルがあります。運よく滞在することができたら、そんなマイナーだけど素敵な穴場も紹介できればと思います。
日本では考えられないようなお手頃価格で、最高に贅沢なゆったりとした時間を古城で過ごしてみませんか?

基本情報
Moszna Zamek
Moszna ul. Zamkowa 1, 47-370 Zielina
Polska, woj. Opolskie, powiat Krapkowicki, gmina Strzeleczki

tel.: +48 77 466 96 79
tel.: +48 77 466 96 78
tel.: +48 530 357 094

e-mail: recepcja@moszna-zamek.pl

URL:http://www.moszna-zamek.pl/

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