クリスマス ジョージア旅行【その1 トビリシ編】

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ポーランドのクリスマスと言えば、家族で集まって御馳走を囲んでゆっくり過ごすのが定番。

ですが、我が家のポーランド人はあまりこの手の伝統にこだわりが無いようで、むしろクリスマスは実家に帰らずに自分がしたいように過ごすのが一番と考えている新人類(?)タイプです。
実家で過ごすクリスマスはもう十分味わったからお腹一杯なのだとか。周囲はちゃんと(?)家族でクリスマスを過ごす人々がほとんどなので、珍しいタイプなのかもしれません。

そんな彼の今年のクリスマスのリクエストは「寒くないところで海を見ながらただひたすらのんびりしたい」

「ただひたすらのんびり」するのは、いつもの事なのですが(笑)、どうしても海が見る場所がよかったようです。
我らの予算と物価を勘案して、目的地はジョージアに決定!数日間を首都のトビリシ(Tbilisi)で過ごし、残りの半分以上は黒海沿岸の都市バトゥミ(Batumi)に行くことになりました。

ポーランドからジョージアへ行く方法

ポーランドからは、ワルシャワ-トビリシ間でLOTポーランド航空が、カトヴィッツェ、ブロツワフ、グダンスク、ワルシャワ-クタイシ(kutaishi)間をWizzairが直行便を運航しています。また、来年2019年9月にはWizzairがクラクフ-クタイシ間の直行便を就航予定であり、今まで注目をしていませんでしたが意外とポーランドからは行きやすいようです。ポーランド(中央ヨーロッパ時間)との時差は3時間です。

乗客のほとんどは出稼ぎのジョージア人

今回我々が利用したのは、カトヴィッツェ-クタイシ間のWizzairで、オフシーズンの為かクリスマス時期と言えども往復で7000円程度でチケットが購入できました。ポーランドはLCCの路線がかなり就航しているため、気軽にふらりと旅行をするには最適の出発地でもあります。その恩恵を受けて、我らも今年はいろんな場所へ旅行してきました。いずれも予算はかなり限られている(ケチっている?)にも関わらず、航空券が安いおかげでEU圏外にも何度も行っています。

飛行機の搭乗客は、ポーランドに出稼ぎに出ているジョージア人が多く、大半はクリスマス休暇を母国で過ごすために飛行機に乗っているようでした。EU圏でもロシア語が通じやすく、かつ経済成長を続けており人手が足りないポーランドは、ブルーカラーのジョージア人にとっては働きに出やすい国の一つのようです。ウクライナからの出稼ぎが多いことは有名ですが、旧ソ連の国からもかなりの労働者がポーランドに来ているようで、これは結構驚きでした。普段の生活ではあまり耳にする機会がありませんでしたので。

このジョージア人のおじちゃんたちが、まぁ、せっかちなのかただの田舎者なのか分からないのですが、飛行機が着地した瞬間に速攻安全ベルトを外して、頭上の荷物置き場の蓋を開けて荷物を取り出したり、どんどん歩いて前に進んだり、まぁかなりやりたい放題!キャビンアテンダントに「飛行機が完全に停止するまで着席して動かないように!」とかなり怒られていましたが、多分英語が通じないのでしょう(笑)。誰もいう事を聞きません…。私はと言うと、頭上から荷物が自分の頭の上に滑り落ちてくるのではないかと気が気でありませんでした(笑)。過去に色んな国へ行きましたが、ここまで沢山の人が着陸した瞬間に荷物を取り出して動き出すのは見たことがなく、かなりの衝撃を受けました。是非wizzairにはジョージア語のアナウンス音声を準備して、おっちゃん達の暴走を止めてほしい、と切に願います。本当に怖いですから!

空港からの移動はGeorgian Busが便利

クタイシ空港へ到着したのは22:30頃。空港からの移動はタクシーかバスに限られます。私が利用したのはGeorgian Busで、クタイシ市内への移動の場合、宿泊先のホテルまで直接送り届けてくれる上に、5ラリ(約200円)と非常にお得な価格。他の乗客の宿泊地も回るため、タクシーで直接移動するより若干時間はかかりますが、安い移動手段としておススメです。その他の目的地(バトゥミ、トビリシ等)の場合は、決められたバス停留所にしか止まらないようなので、飛行機の到着時間によってはクタイシ泊してから他の都市へ移動するほうが楽な場合も。

なお、我々は事前にインターネットからチケットを予約していましたが、空港へ到着した後にバスカウンターへ行き正規のチケットに変えて目的地の住所を裏側に「ジョージア語」で書いてもらう必要があるようです。インターネット予約の意味が…と思いますが、そう言われたのだとか。実際、ほとんどの乗客が到着してからバスチケットを購入していたので、事前予約しなくても問題なく乗れるのかもしれません。

ちなみに、ドライバーの方の多くはロシア語が話せますが、英語はほとんど通じません。(チケットカウンターふたっふは英語可能)なので、確実に目的地へ連れて行ってもらうためにも、バスチケットカウンターで発行してもらうのが得策でしょう。有難いことに、我が家のポーランド人は共産主義時代に義務教育を受けた人のため、ロシア語が堪能(話すのみ)であり、ドライバーとも意思疎通が図れたのでこの点は問題ありませんでした。これまで旧ソ連圏を旅して言語で困ったことがありません。これは本当に助かります。本人も「ただ机に座ってまじめに勉強していなかったけど、こんなに役経つってわかっていたらもっとロシア語まじめにやっておくべきだったなぁ」と若干後悔してる模様です。同世代の人でも、ロシア語が不得意のポーランド人も多いそうですが、ちょっとでも理解できるのと出来ないのでは大違い。特に旧ソ連圏ではロシア語で救われることが沢山ありますので、私も「学生時代にロシア語履修しとくべきだった?」と一瞬思ってしまうくらい(笑)、ロシア語でコミュニケーションできるパートナーが羨ましく思えます。

時間が決まっていないバス「マシュルートカ」

元々クタイシは通過点としていたため、一晩寝た後、13時頃にマシュルートカ(乗り合いバス)に乗りトビリシへ移動。この乗り合いバスは乗客がある程度集まるまで出発しません。旧ソ連の国ではお馴染みの交通手段ですね。バスターミナルへ行くと、ドライバーが声を張り上げて「ティビリシ!」「バトゥーミー!」と叫んでいますので、目的地の名前を叫んでいるドライバーの近くへ行って言われるがまま乗車すれば問題ないでしょう(笑)。クタイシからトビリシまでは中間の一時休憩を含めて約3.5時間の走行で10ラリ(約420円)です。

ジョージア語の文字はかなり難解なので、バスに書いてある目的地は解読不能。目的地域のバスが見つからない場合は、自分から目的地を叫んでドライバーを探すのもありです(笑)。

バス乗り場には乗客を待つドライバーがうろうろしています。

トビリシへ行く途中、休憩所で約10分ほどの小休止を終えた後、暫くしてから再びバスがどこかで突然停止しました。周囲を見渡しても何もないような場所で、いくつかバラック小屋のような小さな店が連なっています。無言でバスを降りる運転手と、数名の乗客たち。そして店の中に入って何かを注文しています。彼らが手にしていたのは、ナンのような形をした平たい焼き立ての甘いぶどうパン。好奇心を掻き立てられたパートナーはつい「自分も買いたい!」と後に続き、ほくほくした表情で戻ってきました(笑)。

どうやら、この場所はこのブドウパンで有名な場所らしく(?)多くの車が停車しては買い求めていくお客さんが後を絶ちませんでした。かなりボリュームもあり、ブドウの甘さもあってすぐにお腹にたまりますので、一人で食べるには大きすぎるかも…私たちは二人で分け合ってもまだ余るくらいで、結局食べきれませんでした。

しかし、かなり自由な感じの移動です。まさかドライバーが間食したいから途中でバスが止まるとは思ってもいませんでした。この辺りの適当な感じ、学生時代の東南アジア一人旅を思い出させてくれます。

温泉地としても有名なトビリシ

お風呂の入り口。ジョージア語なので、これが難の建物なのか、知っている人から聞いてなければ見逃していました…

旧市街を歩いていると、何やらドーム状の屋根の建物が沢山ある地域に辿り着きました。「え、ジョージアでもトルコ式のお風呂があるの?!」と驚いているパートナー。なんでもこの形状の建物はトルコに多い大衆浴場の形と似ているのだとか。
いつも事前にしっかりと情報収集もせずに何となくフラフラ旅する私たちなので、まさかトビリシにお風呂があるだとは想像だにしていませんでした。

なんでも「トビリシ」という地名も温泉から由来しているようで、名前からまさに温泉の街だったという…!

建物に入ってみると、確かにそこは温泉。というか、個室の健康ランドのような感じ、と言えばわかりやすいでしょうか。お風呂は全て完全個室になっており、お風呂のデザインや大きさによって利用料金が異なるようですが、私が訪れた場所は70ラリ(約3000円)~の料金設定になっていました。

試しに覗いてみた貸し切り風呂の中はこんな感じになっている模様。

お風呂大好き日本人としては是非試してみたかったのですが、ここを発見したのが既に夕方過ぎの時間。夜にはコンサートのチケットを予約していたため泣く泣く諦めました。知っていたら絶対お風呂見学に1日費やしていたのに!これは是非次回の楽しみに取っておきたいと思います。

モスクだと思ってい建物が、貸切風呂でした…看板も何もないから全然分からない…(笑)

因みに、フィンランド在住のこばやしあやなさんが、このトビリシの大衆浴場「アバノ」を訪れた時の様子を詳しくレポートされています。こちらの記事を是非参考になさってください。

特別編:東西文化の交易点ジョージアに息づく、知られざる入浴文化アバノ(前編)

特別編:東西文化の交易点ジョージアに息づく、知られざる入浴文化アバノ(後編)

こばやしさんは、つい最近フィンランドの公衆サウナに関する本を出版されたばかりだそうで、こちらも中々面白そうです!

クリスマスイブは奮発してオペラ鑑賞

普段は無計画な私たちですが、クリスマスイブに行われるオペラのチケットと、クリスマスに行われるクラシックコンサートだけは事前にチケットを予約して準備していました(笑)。パートナーはクラシック音楽鑑賞を「生」でするのが最高のヒーリングのようで、丁度滞在期間に予定されていた演奏会に行くことに。

劇場の中はかなりゴージャスな作りで、いるだけで大分気分が盛り上がってきます。ジョージアは小国で旧ソ連だから…という先入観で劇場もしょぼいのではないかと思っていましたが、さすがロシアの息がかかっていただけにかなり立派な造りです。

3階正面の座席から見た部隊の様子。オケピもばっちり見れます。

サイドにあるバルコニー席も素敵ですが、あまり舞台は良く見えないようです。

この日の演目は「若きウェルテルの悩み」。ゲーテの作品をオペラ化したフランス語の作品です。実は話の概要も分かっていなければフランス語も分からないのですが(笑)、クリスマスイブにオペラと言うシチュエーションだけでも十分満足できるのだと、我が家のポーランド人の弁…そんなんでいいようです(笑)。今年は色々が忙しく、ポーランドでもあまりクラシック音楽に触れる機会がなかっただけに、1年の締めくくりには丁度良かったかもしれません。ゴージャスな雰囲気と素晴らしい音楽で心を豊かにしてもらいました。

翌25日は、ソビエト占領博物館(!)の展示場内で行われるクラシックコンサートへ。この日は、5年に一度ポーランドで行われているヴィエニャフスキ国際ヴァイオリン・コンクールで2016年に優勝したジョージア/トルコのヴァイオリン奏者であるVerikoTCHUMBURIDZEと、トビリシフィルハーモニーの演奏が行われました。実質1時間弱のやや短いコンサートでしたが、国際コンクールで優勝した演奏家の演奏を至近距離で聞ける貴重な機会。演奏終了後にはサインまでいただき(ミーハーですみません!)、ご本人もとても気持ちがよく気配りが効く素敵な方で、ポーランドでの思い出を嬉しそうに話してくださいました。(私たちがポーランドから来たと聞くととても驚いていました!そりゃそうだよなぁ)

当日、博物館自体は休館日でしたが、コンサート終了後に展示物も見ることができ、ジョージアが旧ソ連に支配され、その後どのような歴史をたどり、どれだけの人々が犠牲になったのかを知ることもできる貴重な展示内容でした。2階にはお馴染みのプロバガンダアートも展示されており、多くの現代美術家が自分たちの新しいアートを追及できずにソ連スタイル、社会主義スタイルを強制されて作品を作らされていたことが分かり、どの展示も興味深かったです。ああ、もっと時間があれば…(トビリシは実質1日半で本当に駆け足でした…)。

私たちはコンサートのために訪れたため、この日は展示内容や会場の風景を写真で撮影はできませんでしたが、こちらのブログでソビエト占領博物館の様子が紹介されていますので、ご興味があればご覧ください。

[ジョージア] ジョージアとロシア(旧ソ連)の関係を学ベる展示(The exhibition of Soviet Occupation)

まだまだジョージア珍道中は続きます。その2ではバトゥミを紹介します。

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