ポーランドの森でクロスカントリースキーを楽しむ

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一般的には、雪の多い地域が少ないポーランド。国境付近にある山岳地域以外では、冬は寒いだけであまり雪が多いことはありません。

それでも、ウインタースポーツがとても人気があり、週末やホリデーシーズンには家族や友達と一緒に国内外の山岳リゾートへ出かけ各々ウインタースポーツを楽しんだり、山でのんびり過ごす人が沢山います。ポーランドは日本に比べたら段違いに余暇にかける自由時間が多いので、ちょっと遠出でも気軽に行きやすいからかもしれません。

ポーランドで人気のあるウインタースポーツ

ウインタースポーツで一番の人気は、やはりアルペンスキーとスノーボード。リフト一日券は決して安いわけではありませんが、多くの人がスキー場へ行きスキーとビール(笑)を楽しんでいます。ただ、ポーランドでも「ちょっとお金のかかる趣味」と思う人も少なくなく、まだまだ収入の安定しない若い友人は「あれはお金持ちだけが楽しむものさ」と若干斜めからの意見を口にしていました。それでも、スキー場へ行くと本当に沢山のポーランド人でごった返しています。どこから湧いてきたんだ?!と思うほど(笑)。

意外と?!人気のクロスカントリースキー

そして意外だったのがクロスカントリースキーの人気です。
我が家のポーランド人は、高校時代に大会で優勝した(!)こともあるようで、競技として楽しむというより、雄大な自然の中で木々に囲まれてスキーを滑らせることに喜びを感じるのだとか。ポーランドには森も沢山あるので、雪が積もった時には森の遊歩道でクロスカントリースキーを楽しむ人も多いそう。私が居住する場所は山岳地帯ではありませんが、それでもかなりの確率で「週末ちょっと山のほうでクロスカントリースキーしない?」と誘ってくる友人がいます。

これが日本だったらどうだろうか?と考えてみたのですが、北海道出身の人以外でクロスカントリースキー経験者に遭遇したことがありません。ポーランドに比べたらかなりマイナーなスポーツだと認識していました。事実、一般的なスキー用品やスノーボード用品を売っているお店は沢山ありますが、クロスカントリースキー用品ってあまり見かけないような…?(私が気にしていなかっただけ?)

実は我が家のポーランド人パートナーも自分のクロスカントリースキーセットをちゃっかり持っています。雪が降ったらいつでも滑りに行けるよう、自分のものが欲しかったのだとか。一般的なスキーのセットは持っていないのに、クロスカントリースキー用品があるところがすごい…と驚いたのものです。さすがヨーロッパ。

週末に遊びに行った山岳地方のアパートメントホテルから近い場所に、スキー場とクロスカントリースキーコースがあるということで、生まれて初めて「なぜか」ポーランドでクロスカントリースキーに挑戦することになりました。スキー場もあるのに、敢えてのクロスカントリースキーです。この辺りもクロスカントリースキーがメジャーな国ならではの選択ですね。

森の中にクロスカントリースキーコースが沢山

今回行った場所はszklarska poręba(シュクラルスカ・ポレンバ)というチェコ国境近くの山岳リゾート地のお隣Yakuszyceという場所です。近隣の大都市ブロツワフからは車で約2時間ほどかかります。

★Yakuszyce観光案内サイト CHECK!

森の中にいくつもクロスカントリースキー用のコースがあり、クラシカルスタイル(2本の溝の上に沿ってスキーを左右交互にキックして進むスタイル)のレーンが左右両端に一つずつ設けられています。コースの中央はフリースタイルで滑りたい人のための空間で、道幅全体が広めなので、反対方向から人が来てもぶつかる心配はありません。

その全長はなんと100km(!)。いくつかのルートはFIS(国際スキー連盟)より承認を得ているコースで、国際的な大会も開催されているそうで、かつてはスウェーデン王がその大会に参加したこともあるそうです。

また、コースもあちこちに設けられているため、自分のレベルに合わせ平坦な道のコースだけを巡ったり、アップダウンがある上級者向け(?)のコースも選べたりと、様々なレベルの人が同じ場所で楽しめるようになっているのもいいところ。

ビギナー向けコースは赤いラインで表示されています
出典:http://www.jakuszyce.info.pl/trasybiegowe.php

コースが沢山ある分、人がかなり来ていても分散されており、人混みで思うように滑れないという心配もありません。私は相当下手くそで、方向をコントロールできずに苦労しましたが、他の人にぶつかることもなく自由に滑ることが出来ました。

やってみると楽しいクロスカントリースキーの魅力

スキーセットを持っていなくても、現地にはいくつかレンタルショップがあり(大抵駐車場近くにレンタル小屋があります)、今回私が利用したお店では、スキー板、スティック、ブーツの3点セットで1日30zl(約900円)。

クロスカントリースキーは特に特別なスキースーツが無くても楽しめるので、服装は防寒ができて動きやすければ問題ないそう。なので、私も手持ちのジャケットにパートナーのお下がりのウインタースポーツ用ストレッチパンツ、風をしっかりと防ぐことができる厚手のニットキャップ、ウインターグローブ、という、有り合わせの格好で行きました。

皆さん割と普通の格好です

中には本気のクロスカントリースキーヤーも来ていますが、そういった方々は選手が着ているような体にフィットするスキースーツに防風サングラス、腰には水筒といった服装でバッチリ決めていました。が、所詮私は初心者。そこまで準備しなくても全く問題ありません。

最初はスキーの動かし方もままならず、何度も転んでいたのですが、スキー板の滑らし方やスティックの動かし方、上下半身をどのように動かすかを丁寧に教わるうちに、なんとか前に進めるように。勿論上級者に比べたらスピードはかなり遅く、しかもすぐに疲れるので休み休みしないと体がもちません(笑)。

特にスティックを動かすときに肩甲骨と上半身を動かすのと、スキー板をキックするときに腿の内側が刺激されるため、普段使わない筋肉が酷使されます。思っていた以上の全身運動に、クロスカントリーを甘く見ていた私は即座に反省(笑)。これはゆっくり休みながら進まないと出発地点に帰ってこれなくなる…。初心者で大した体力もない人こそ、無理をせずにゆっくり楽しむべきですね。

パートナーはどんどん進めるにもかかわらず、下手くそな私に合わせてゆっくり進んでくれました。本当に頭が下がります。これが自分だったらとっとと先に進んで置いてけぼりにしていたことでしょう(苦笑)。

初めての体験という事もあり、今回は約1.5時間の体験で体力切れとなり終了。無理はせずに大人しく家路につきました。が、1.5時間だけでも十分だと思えるくらい、雪に覆われた美しい木々を堪能できましたし、久しぶりに全身運動をして心なしか気分もスッキリしたような。我が家のポーランド人が盛んにクロスカントリースキーをお勧めする理由が少しだけわかった気がします。夏の森の美しさとはまた違った真っ白な美しさの中をスキーで滑ることがこんなに楽しいことだったとは!

いつもポーランドの冬は暗くて空気が悪くて憂鬱だと文句しか言っていませんでしたが、たまにクロスカントリースキーが出来れば乗り越えられそうな気がしました。冬の乗り越え方も、気分次第、やり方次第なのかもしれません。

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